けっこう古い映画だけど全然見れましたね。炎の表現がすごくうまい。この時代ってCGあったっけ?爆破はやりすぎ爆破ですごい迫力あったし、火災現場の火の海の中をキャストが動き回るシーンは熱さが伝わってくるしでおもしろかったです。
ドラマは2つ。消防士でヒーローだった父親の死を子供のころに見た主人公が、悩み挫折しながら一人前の消防士となっていく成長物語。
成長するための試練が連続放火殺人事件。仕掛けられた火災によって会計士が次々と殺されていく。その事件の捜査してるのがロバート・デ・ニーロ。火災専門の調査官かなんかみたいな役だったかな。
その事件を通してウィリアム・ボールドウィンと兄のカート・ラッセルの葛藤も描かれる。父親のようなヒーローになろうとするカート・ラッセル。兄貴みたいにはなれそうもないと弟ウィリアム・ボールドウィン。
まあ、父親を殺した憎き炎にはおれは負けねえと気負ってるので、カート・ラッセルはむちゃばっかりしてチームを危険にさらすことも多い。なんかリーダーには向いてない性格だとおもったなあ。あんなやつがリーダーだったら命がいくつあってもたりない。
俺はなんにも悪くない。周りがおかしいんだと酒飲んで暴れるようなメンタルの人なのでやっかいものではあります。別れた嫁にうじうじつきまとったりするわけ。嫁は哀れにおもってお情けで慰めてくれたりする。もう一緒にはいられないけど、ほんと可愛そうな人だわって思って情けかけちゃう女心。わかるなあ。
ウィリアム・ボールドウィンが兄貴にはついていけないともめるのも当然だ。
ドナルド・サザーランドが羊たちの沈黙のレクター博士みたいな役回りで出てきた。放火犯で保釈申請は毎年却下されて収監が続いてるやつで、ウィリアム・ボールドウィンが事件の犯人像のヒントを聞きに行く。
ウィリアム・ボールドウィンのトラウマをいじって楽しんで、そのかわりにヒントを与える。クラリスのトラウマ話をきいて交換にヒントを与えるレクター博士と同じで似てるなあって思った。
ロバート・デ・ニーロの火災探偵ぶりもなかなかよかった。まあ、火災現場でくわえタバコでぷかぷかやりながら作業してるのが、なんか笑えたけどね。他の消防士も鎮火したあとの作業をタバコ吸いながらやってて、ギャグなのか皮肉なのかよくわからないけど、最近映画でタバコがでてくることないから懐かしかったですね。
この時代の映画はまだタバコ吸う描写がよく出てくる。
まあ、なんというか、やっぱりこういうCGじゃなくて実際にものを燃やしたり爆発させたりしてた時代の映画っておもろいなって。