10年間服役して、出所したのだが、多額の賠償金を請求されてどうにもならなくなっていた。年老いた母親は糖尿病で目が悪くなってきてて、お金なんてない。
そのころ主人公の弁護士は正義感はあるし、能力もあるのだが、裁判に勝てず仕事に困っていた。昔の友人の弁護士事務所にもぐりこむことに成功。仕事でうまくいけば事務所にはいれるってことで目をつけた案件が、例の事件です。
無料相談でこの事件を知った主人公は、これはいけるぞと。少年が犯人かどうかはどうでもいい。この事件で再審請求して世間の注目を集められば、事務所のPRになるし、手柄になるだろうと。
そういう利己的な思惑で始めたんだけど、やってるうちにあまりのひどさに驚いて、本気で少年の無実の罪をはらそうとがんばっていきます。
少年のほうは何度も裏切られてるので、今更信用できるかって感じで最初は拒絶してるけど、今度こそはって一縷の望みにかけて冤罪をはらそうとがんばる。
そりゃあ嫌になるよなあ。刑事がひどいんすよ。とにかく極悪に描かれてる。暴力で自白させる。検事もひどい。自分の出世のことしか頭にない。弁護士も国選弁護士なのかな、適当なこと言って反省文書いて印象良くするしかないとか言うやつだし。
法の元で法によって犯人に仕立て上げられてしまった少年。これでは法を信じることなどできるはずもなし。
絶望的な状況ですが、後半はいろいろと真実が明るみになっていく。真犯人も見つかるし、少年のアリバイを証明してくれる証人もあらわれる。刑事や検事の不正も暴かれる。
法と言っても、人が法を正しく使うかどうかが問題だっていう話でした。