リアルさとか、真剣さとかを求める映画じゃない。マンガみたいなといったら、マンガに失礼じゃないかっていうぐらいくだらないムードの映画だった。
日本の新幹線が舞台なんだけど、こんなの日本じゃないってツッコミいれても仕方ない。日本じゃないのはそうなんだけど、もともとリアルにはやろうとしてないし。
なんだけど、じゃあ作り込みがすごいのかっていうとそういうわけでもなく、ゆるいです。ブレードランナーみたいなネオンサイン。日本といえばアニメだろっていうゆるキャラ。日本刀に能みたいなお面。その程度の世界観。
車内はお静かにっていうのとか、ハイテクのウォシュレット便座とかの日本いじりギャグも少しありましたね。なんかすごくゆるかった。
いろんなやつがいろんな目的で新幹線に乗ってます。ブラッド・ピットはアタッシュケースを回収して持ち帰る仕事。ロシアンマフィアの息子の保護と身代金の回収の仕事でのってる双子の殺し屋。息子がビルから突き落とされてその犯人が新幹線にのってると知らされた日本人の男。
この男の人の父親役で真田広之がでてくる。またいつものワンポイント出演かって思ったら、後半活躍してて、前半で消えないパターンもあるんだなってちょっと嬉しかった。
少し出てきてすぐ退場するのがハリウッド映画での真田広之だからなあ。今回は出番多かったね。
あとは女の子の殺し屋がいたりとか、毒を使う殺し屋がいたりとかでした。みんななにかしら闇の組織のボス、ホワイト・デスにからんだ仕事で新幹線に乗り合わせている。これは偶然か、はたまた運命か……。
まあ、最後、ホワイト・デスが自分の妻が死んだ原因を作ったやつらを一堂に集めて始末するための計画だったというのがわかります。
ホワイト・デスを演じてるのはマイケル・シャノン。なにげにこの映画キャストが豪華だよね。メインキャストじゃなくて、ちょい役がめちゃ豪華なんすよ。声と最後にでてくるのはサンドラ・ブロックだし、
ブラピの仕事をもともとするはずだった病欠の殺し屋はライアン・レイノルズで1シーン顔見せるだけだし、ブラピに身代わりバイトを頼まれるのがチャニング・テイタム。
仕事をしないかってブラピに言われて、おれとやりたいのか?いやそうじゃなくてっていうくだらないギャグシーンするだけのために出てきた。
メインキャストよりカメオ出演のほうがすごいやつ出てるじゃんみたいな。
あとマシ・オカが車掌の役で出てましたよね。まあ、パーティームービーっていうか、お祭り映画っていうか、そういう感じなのかな。
展開としては新幹線で揉め事が起きてアクションがあって、そのキャラクターがどういうやつで過去にどんな仕事してたのかっていう過去の映像で説明があって、また新幹線であらたな展開がおきて、また過去になにがあったのかみたいなのがあるパターン。
ブラピはすぐアタッシュケースを見つけて楽勝だ~って次の駅でおりようとするけど、変なやつが襲いかかってきて降りれないってなって、どんどん大変な仕事になっていきます。
まあ、でも真剣に話を追う必要もないような感じです。ポップな色使いの奇妙な新幹線で奇妙な殺し屋たちが、ワチャワチャしてる。その絵面と雰囲気を楽しめばいいんじゃないすかね。
真剣に、あれとこれがここでつながって、あいつとこいつがあそこで関係あってとか、ちゃんと考えるのも馬鹿らしくなる。
原作が伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」ってことで、お話を楽しみたい人は小説のほうを読んだらいいかも。読んだことないのでおもしろいのかどうかは知らないけど。
あとなんだろ、ときどき日本のオールディーズナンバーというか、懐メロみたいな曲がかかってたのが印象に残ったかな。あ、なんか聞いたことある昔の曲だって。
最後、なぜか新幹線が暴走機関車になって止まらなくなって、ブラピがいっしょうけんめいぶっこわれた非常停止装置の配線をつないでなおそうとしてたのが笑えたかな。
え?なにそれって、ほんとバカバカしいんだ。
なんかこのバカバカしさをニヤニヤできれば楽しいし、まったくくだらねえってなったら1ミリも楽しめない。
楽しめる人、そんなに多くなさそうだねって感じっすけど。
自分はけっこう厳しかったです。惰性でどうにか見終わることができたって感じ。ブラッド・ピットがんばってるなあみたいな。
真田さん後半も出てきた、けっこうレアだなみたいな。テントウムシの話とかしてたけどまったく頭にはいってこない。いい話してたんだろうけど。
まあ、見なくてもよかったかな、これは。