不動産業を営むクリフ・ロバートソン。パートナーのジョン・リスゴーと事業をやっててお金持ちです。妻のジュヌヴィエーヴ・ビジョルドと幼い娘がいて、結婚10周年パーティーとかやって幸せのなかにいたのだが、
妻と娘が誘拐されてしまう。身代金を払えって言われてクリフ・ロバートソンはお金を用意するのだが、刑事のアドバイスでお金はいれずにバッグに贋金と発信機を仕込む。
発信機を追跡し犯人のアジトをつきとめ包囲するのだが、犯人は人質をたてに車で逃走。カーチェイスのすえに爆発して川に転落。妻と娘の死体は見つからないまま事件は終結した。
そして10年後、だったかな。失意に沈むクリフ・ロバートソン。なんか仕事も人生もやる気なしみたいな無気力人間になってます。商談のためにイタリアを訪れ、妻との思い出の教会にいってみると、そこに妻に瓜二つの女性がいて驚愕する。
に、似ている…、生き写しだみたいな。食事に誘って仲良くなって……でどうなるかって感じのサスペンス展開です。
映画の作りはホラーというか恐怖映画なムードが漂っている。音楽が不穏で不安をあおるようなものだし、クリフ・ロバートソンの表情がなんか怖いし。オープニングからして、おどろおどろしいムードで恐怖映画って感じ。
前半中盤後半にすすむにつれてクリフ・ロバートソンの目に狂気の光がやどっていく。こりゃやばいぞみたいな。後悔し続けている男。身代金をはらっていれば、妻も娘も無事だったかもっていう後悔の念に縛られている。
そこに妻そっくりの人間があらわれたものだから、やり直しをしようっていう思いにとりつかれていくわけ。謎のそっくりさんと結婚することにします。ジョン・リスゴーとか会社の人間は、ちょっと落ち着けよって精神科医に相談しろって
言うんだけど、クリフ・ロバートソンは聞く耳持たない。完全に目がいっちゃってる。
そんなときに再び誘拐騒動が。あのときと同じ状況が再現される。というかそっくりさんの女が当時の新聞にのっていた身代金要求の手紙をきりとって、昔と同じようにベッドにはりつけておいただけなんすけど。
それを見たクリフ・ロバートソンは、今度こそはちゃんと身代金をはらって妻を取り戻すぞってはりきる。ジョン・リスゴーに自分の権利を売るからお金をすぐ用意してくれって言って、書類にサインしてお金の入ったバッグをもって
昔と同じように船から船着き場にバッグをなげて、妻が帰って来るのを待つのだが反応なし。バッグはすり替えられていて、お金は入っていない。昔とおんなじ。
まあ、それでいったい何がどうなっていたのかっていう種明かしがされます。昔の誘拐事件はジョン・リスゴーが仕組んでいたことで、身代金を奪おうっていう計画だったんだけど、偽金でお金はとれず、事故で妻子も死ぬというイレギュラーがおきた。
妻子二人とも死んだように見えたけど、実は娘のほうは車に乗っていなくて、ジョン・リスゴーによって海外に逃されていたのだ。ジョン・リスゴーが悪いやつなんだなあ。
おまえの父親が身代金を払わないからこうなったとすりこまれた娘は父親への憎しみをもって育った。父親はお母さんやわたしを愛してなかった。だから身代金を払わなかったんだって。
母親そっくりにそだった娘を使って、ジョン・リスゴーがまた計画をたてて、偶然をよそおって出会わせて、クリフ・ロバートソンのお金を奪おうとしたってわけ。
すごい手間だね。
娘はひどいことをしてしまったと父親への懺悔の気持ちでいっぱいになって、飛行機の中で自殺未遂をはかる。
ジョン・リスゴーの企みを知ったクリフ・ロバートソンはあのそっくりの女は娘でグルだったと言われて逆上。銃をもって彼女を追って飛行場へいく。
エンジン不調で引きかえしてきた飛行機。銃を片手に待ち受けるクリフ・ロバートソン。彼女は父親の姿をみつけて、ダディダディって泣いて抱きついてくる。
む、娘なのか……って正気になったクリフ・ロバートソンはとまどいながら彼女を抱きしめるのであった。おしまい。
なんだがよくわからない話だね。いろいろあったけど、娘の誤解がとけて父と娘の愛情が戻ったっていう感動ドラマかも。
お金を奪おうとした相棒の犯罪計画の話と、死んだ妻への愛と後悔にとらわれていく狂気の話が合体したお話でした。