グループサウンズブームが始まって、レコード会社はブームが終わらないうちに2匹目のドジョウを狙って適当なバンドをデビューさせて儲けようと考えていた。自分たちも日劇のステージにたちたいと思う若者たちがバンド結成。
レコード会社の目にとまりデビューということになるのだが、メンバーにオルガンを加えろというおえらいさんの希望にそうために、歌手志望の栗山千明が男の子ということでバンドに加入することになる。
タイツをはいた王子様ルックで栗山千明が大人気になり、バンドは成功するのだが、栗山千明が女だということがバレて……みたいな。話の中心が栗山千明が女だとばれるということになってて、いまいちバンドの成功と挫折、若者たちの青春みたいなところが描かれてないです。
それっぽい感じは描かれてるけど、あくまでもそれっぽいだけなんだよなあ。
GSブームの熱狂ぶりもあまり再現されているとは思えない。実際、GSブームって1年か2年ぐらいで終焉したんだっけ。ブームって短いものですよね。お祭りが1年中続くものじゃないのと同じ。日常からはみ出した熱狂なのだから短命になるのは避けられない。
商売する側としては、ブームで手っ取り早く稼ごうとして、二番煎じ三番煎じの粗製乱造に走るのは致し方ないところですかね。音楽に興味なくて適当に稼ごうとする大人側を岸部一徳が演じてるのがおもしろかった。
GSブームの中心的存在で人気絶頂だったザ・タイガースのメンバーだった岸部一徳がこの映画では若者のブームにのって金儲けだけできればいいという大人側を演じているのがおもしろかったです。
GSブームのときにレコード会社が手っ取り早く稼ぐために、あれこれ特徴をだそうとして迷走したっていうのは本当だったっけ。あとGSブームが下火になると、GSを会社の金儲けのためにいいなりになってるやつらと批判するみたいなことも本当にあったらしいですね。
沢田研二や萩原健一らGSグループの残党がバンド組んでロックをやるというPYGっていうのがあったけどうまくいかなかった。商業主義のやつらがロックのマネごとすんなってすごい批判されたとか。
まあ、そんぐらいですかねえ。栗山千明や水嶋ヒロ、武田真治、高岡蒼佑、石田卓也、マナカナたちのコスプレみたいな70年代ファッションがおもしろおかしいぐらいかな。みんなマッシュルームカットしてて、GSのころはおかっぱが流行ってたのかあみたいな。
曲も当時の歌謡曲やGSの雰囲気を感じるものになってました。