前半、中盤とけっこうだるいです。ジャン・ギャバンは老年の犯罪者。二度つかまって服役してんのかな。今回の5年かなんかの服役をおえて出所して、自分の家に帰ろうとするんだけど、土地開発がすすんでビルが立ち並び、町の様子が様変わり。
通りの名前が変わっていて、自分の家がどこかなかなかわからない。帰宅すると妻がお出迎え。なかなかいい奥さんで、もう年なんだし、この家を売って貯金とあわせて、どこか田舎に小さなホテル買って隠居生活しましょうよって言う。
ジャン・ギャバンはそんなちんけな老後はまっぴらごめんだ。おれは大仕事を最後にして、でかく稼いでオーストラリアで大富豪の老人として最後を過ごすんだって言って、また新たな犯罪計画をたてるってわけ。
2度の服役で懲りてない。一人でやったから捕まった、だから今度は仲間とやるぜって。いやー、仲間がいるから下手こくこともあるだろうに。
アラン・ドロンはジャン・ギャバンが刑務所で知り合った若造。仕事もせず、母親のスネかじり生活してる若者。いいかげんちゃんと働いてまっとうな人生おくってくれと母親は泣いてるけど、かあちゃんちょっと金貸してくれやって、聞く耳持たず懲りずにふらふらしてるやつです。
ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、アラン・ドロンの義兄の3人でカジノの金庫の売上金を強奪する計画。義兄は車の修理工場やってるまじめなやつなんだけど、運転手がいるということで仲間に引き入れられる。
まずアラン・ドロンがホテルに部屋とって、大金持ちのボンボンを演じる。カジノにあるホテルのショーダンサーとねんごろになる。ショーをやる舞台の楽屋裏に出入りしてもあやしまれないようになる。
ころあいを見てジャン・ギャバンも別のホテルに宿泊。アラン・ドロンの義兄はロールス・ロイスの運転手。こっちも大金持ちを装う。カジノにやってくる金持ちになりすまして、目立たないようにするってわけ。
カジノ主が定期的にやってきて、カジノにある地下室の金庫室で会計士と金の勘定をしてます。それを狙うってわけ。アラン・ドロンが舞台の裏の天井の通路から屋根に出る。そこから通風孔にはいって金庫室に通じるエレベーターの上へ。
そんでアラン・ドロンが金庫室に入って、カジノ主たちをおどして、金庫室の地上へ通じる扉のロックをあけさせる。ジャン・ギャバンのほうは扉の向こう側でまっていて、ロックがあいたら金庫室にはいってお金をバッグにつめてトンズラ。
アラン・ドロンがショーダンサーをナンパして仲良くなって、なんか本気で楽しんでるみたいで、こりゃ計画うまくいかないんじゃない?ってかんじがするんだけど、
あっさりとうまくいきます。アラン・ドロンが舞台裏に隠れてて、はやく天井に行きたいのに、舞台がおわって打ち上げをそこでダンサーや裏方がやって、飲んだり食ったりしてるからなかなか行けないとかなって、
時間が間に合わないとかなりそうだったけど、うまいこと間に合って、金庫室にたどり着いて、なんの滞りもなくお金の強奪に成功します。
でもさ、その後の逃亡計画がいまいち変なんだよなあ。
まずさ、お金を奪って逃げるときに、そこにいるカジノ主や会計士をそのままほっといて出ていくのは変じゃないすか?しばってころがすとかしたら時間稼ぎはちょっとできたような。
まあ、警報を30分だけ切るということだから、30分たてば異変に気づかれるからそのまんまにしたのかもしれないけど。
お金はアラン・ドロンが借りてるプールの更衣室に隠しておく計画。アラン・ドロンとジャン・ギャバンは普通にホテルの客としてほとぼりがさめるのを待ってからお金をもっていくつもり。
だったんだけど、アラン・ドロンが新聞記者のカメラマンがとった写真に偶然うつりこんでいて、なにかのきっかけでマークされたらやばいってなってジャン・ギャバンはあせりだす。
もう、金をわけてそれでおしまいってことにしようやってことで、アラン・ドロンがバッグをとりにいってプールサイドのジャン・ギャバンとおちあう算段。
警察の捜査がすすんでいて、更衣室も調べられそうで無事ではなさそうな雰囲気で、急いでアラン・ドロンはバッグをもってプールサイドへ。ジャン・ギャバンは新聞読みながら遅い朝飯を食うふり。
そしたらさ、プールサイドで警察とカジノ主が実況見分であれこれ話してるわけ、すぐとなりで。
お金の入ったバッグを渡そうにも、渡せない。
お金をつめたバッグの特徴を覚えているから見ればすぐわかると思いますよとか言ってんの。すぐとなりのアラン・ドロンはそのバッグがいつこれだって言われるかってヒヤヒヤ。
身動きとれなくなったアラン・ドロンは、苦し紛れにバッグをプールに沈めます。プールの底に沈んでいくバッグ。そしたらパカっとバッグのふたがあいて、札束がプカリぷかりと水面にうかんでくる。
そして水面一面にお札が浮かんできて大騒ぎになってジエンド。どうしようもなくなって、むなしくプールを見つめるアラン・ドロンとジャン・ギャバン。
大金を手にしたのに、それをつかみとれなかった老犯罪者と若い犯罪者。
残念だったなあ。
アラン・ドロンがいいかげんなやつだから、なんか失敗するぞっておもって見てたけど、仕事はきっちりしてましたね。写真にうつったのは軽率さったけど。
あのあとジャン・ギャバンとアラン・ドロンはどうなったんだろ。
捕まったのか、うまく逃げれたのか。
前半はジャン・ギャバンとアラン・ドロンの経歴紹介でだるい。中盤はアラン・ドロンが踊り子をナンパするのを長々と見せられてだるい。
最後の金庫に向かって通風孔を匍匐前進して、エレベーターの天井裏に到達するアラン・ドロンは、こういう強奪もののアクション映画でよく見るやつで、けっこう楽しい。
そして最後のプールサイドでのコントはなんかシュールなお笑いコントのようでおもしろかった。なんかすんげえ間抜けなかんじなんだけど、アラン・ドロンがあたふたしてて、ジャン・ギャバンが平静を装ってるけど内心穏やかじゃないんだろうなみたいな。
まあなんだろ、よく耳にしてたテーマ曲がこの映画のサントラだというのがわかったのがよかったかな。