マット・ディロンは不良高校生。彼女はダイアン・レイン。ダイアン・レインの妹が出っ歯のマセガキなんすけど、どっかで見た顔だと思ったら、ソフィア・コッポラでした。コッポラの娘で映画監督やってるソフィア・コッポラ。
いやー、いい演技してたなあ。マット・ディロンがダイアン・レインの家に来て、二人でいちゃつこうとしてんのに、ソフィア・コッポラも一緒に並んで座ってて、ちょっとなにしてんの、あっちいきなさいよってダイアン・レインに煙たがられる。
小学生ぐらい?なのにマット・ディロンに色目をつかってくる。出っ歯のソフィア・コッポラがいいキャラすぎておもしろすぎた。
コッポラの身内はソフィア以外にも、ニコラス・ケイジが出演してますね。ニコラス・ケイジは本名はニコラス・コッポラでフランシスの兄のオーガスト・コッポラの息子だっけ。
マット・ディロンの兄貴がミッキー・ローク。モーターサイクルボーイという渾名で、若者ギャングのボスとして尊敬される存在だったが、カリフォルニアに行ってしばらく不在だった。
それがマット・ディロンが喧嘩してるところに、ふらっと現れる。マット・ディロンが憧れ、おれも兄貴みたいになりてえなと思う理想の男、ミッキー・ロークなのだが、どうも人が変わったようで、かつてのギラついたオーラはなくなっていた。
まあ、そんな感じです。中盤と後半、うだうだやってるだけで、煮えきらないシーンが続く。ミッキー・ロークが虚無ってる。心ここにあらず状態でふわふわしてるミッキー・ローク。
マット・ディロンは兄貴どうしちゃったんだろうって、見守り、様子を見る。あ、この映画ってモノクロなんですよ。なんで色がついてないのか。それはこれがミッキー・ロークから見た風景だからなんすよ。
町をいったん離れて、帰ってきたミッキー・ロークにはすべてが色なしで見えてる。かつて血気盛んにリーダーとしていきいきやってたときはカラーだったんだろう。それが今や色褪せてしまったというのを、モノクロ映像で表現してるってわけ。
芸術映画なんだよなあ。最初のほうはケンカがあったり、ダイアン・レインとの恋愛があったりで不良若者の青春映画って感じだったのに、ミッキー・ロークが帰ってきてからの展開はとくになんも動きがなくなってしまってだるい。
兄貴どうしちゃったんだよってそれだけ。ミッキー・ロークはあちこちぶらついて、心ここにあらず。
最後はペットショップに忍び込んで、檻を壊して動物を逃がしまくる。ランブルフィッシュをもって逃げてるところを日頃から彼らをよく思ってない警官が撃ち殺されておしまい。
同じ水槽にいれられると、お互い殺し合う熱帯魚を見ておれたち見てえだなって、しんみりしてたミッキー・ローク。そんな生き方をやめようと思っても水槽の外へは出ていけない。
マット・ディロンはランブルフィッシュを川に逃がしてやり、後日、兄貴のバイクにまたがり海岸を走る彼の姿があった、おしまい。だったかな。
なんかそんなしんみりした話かな。うーん、残念な映画というか、ちょっとアートよりすぎたって感じでした。
もっとコテコテの不良の青春映画でわかりやすいエンタメ映画にしてくれてもよかったんでないかい。
最後に、兄オーガストにこの映画を捧ぐみたいなコッポラのお言葉があったので、兄への思いが強くでた映画なんだろね。カリスマ的な魅力をもつ兄、自分もそうなりたいと思うがなれそうもない。
そして兄はどこか自分たちとは違う高みを見ていて、さらに手の届かない存在となる。近くて遠い存在である兄への思い。
キャストはいいんだよね。父親役はデニス・ホッパー。スーツにハットできめたローレンス・フィッシュバーン。若いときは痩せてて顔もほっそりしてるから誰だかわからなかった。
店主役でトム・ウェイツとかもでてるし。ニコラス・ケイジはいつものニコケイで若いときからキャラたってる感じでおもしろいし。気だるいミッキー・ローク。やんちゃ坊主のマット・ディロン。いかしたスケ、ダイアン・レイン。
映像もいいんだよ。画面半分のでかさで顔うつしてみたりとか。映像モノクロで音楽も金属音のミニマル・ミュージックみたいなの流れてるしムードはいい。