結果、見なくてもよかったかなって感じですかね。こういうことあったんだなあって思うだけ映画というか、とくにこれといって映画的な盛り上がりがあるわけでもなく。
実話映画はそんなおかしなことおきないっていう思いで見ちゃうからどうにもあかんですね。ときは2003年。アメリカがイラク戦争に突入しようかというとき、イギリスの諜報機関GCHQで働くキーラ・ナイトレイは1通のメールの内容に憤りをおぼえる。
国連決議を有利に操作するために盗聴を指示する内容のメール。こんなことまでして戦争を支持する政府に不信感をもち、この情報をマスコミリークすることにします。
まあ、それで仲介者を通してマスコミにこの情報が流されるのだが、数週間反応がない。新聞記者たちが情報の裏とりに動いていて、本物か偽物か判断がつかず迷っていたのだ。
うーん、世論は反戦ムードによってるし、わたしのこの暴露がなくてももういいかって、だれてるキーラ・ナイトレイ。かっとなってやったってやつですね。
ニヤケ顔でヘラヘラして裏でこんなことしてるブレア首相の顔見てるとむかっ腹がたって仕方なくなって、その自分自身の感情のはけ口として情報漏洩行動をしたって感じでした。
キーラ・ナイトレイ演じる職員は、特別正義感があるタイプでもなく、反戦思想があるわけでもなく、どこかのスパイにあやつられてたわけでもなく、世間を騒がそうとしたわけでもなく、イラッときたから突発的にやってしまったって感じでした。
だから気が済んじゃんってるんです。メールをプリントして持ち出して仲介者に渡したところで。マスコミが記事にしようがしまいが、彼女の気が済んじゃってるので、もう終わったことみたいにだれてるのだが、裏とりができて真実の情報だと確信した新聞が情報暴露記事を掲載。大騒ぎになっていく。
あわわわわ、大変なことになったとあせりまくるキーラ・ナイトレイ。そりゃ大変なことなるよ。キーラ・ナイトレイの慌てぶりからも、彼女がいっときの感情で突発的にやっちゃったって感じだったですね。
職員からもれたっていうのはバレバレなので、職員一人ずつ面接でいろいろ聞かれて犯人探しが始まる。
新聞社ではスクープをものにしたぞって浮かれてたんだけど、この記事はフェイクだという指摘がされる。メールの文書のスペルが本物ならアメリカ綴のはずなのに、英国綴りになってるぞっていう指摘。
え?ってもとの原稿をチェックするとちゃんと米国綴りで、どういうこと?ってみんなポカンとしてると、あのー、わたし、いつものくせで、校閲してスペルを書き直しちゃいましたって校閲担当の人が言って、みんなどっちらけ。
こんな凡ミスするとはって。今更、事情を言い訳したところで、記事の信憑性や真実性がうすれてしまうってがっかりです。
あとはなんだっけ、キーラ・ナイトレイの夫がイスラム教徒の外国人で永住権をえるために手続きしてる人で、そこを狙われたのか、強制送還されそうになったりします。
政府からの圧力か?
それで起訴されて裁判になる。こういう問題に詳しい弁護士レイフ・ファインズがついて裁判を闘うことに。罪を認めて減刑を勝ち取るか、それともがっつりとことんやるってことで、情報開示を求めるかの二択。
そこで彼女はとことんやるほうを選びます。
さあ、これでもう引き返せない大変なことが始まるぞと法廷にはいって裁判開始になるんだけど、検察側がとつじょこれ以上追求しない、この件はおわりと宣言します。
裁判が行われると情報開示しなきゃいけなくなって、政府にとって不都合な事実が明るみに出ることをおそれたって感じでした。
無罪放免となったキーラ・ナイトレイに平穏な日常が戻ってきたのでした。実際の映像がちょこっと流れてた。裁判が終わって出てきた彼女に、レポーターたちがマイクをむけて、彼女がやり直せるとしてもまた同じことをすると語るシーン。
うーん、難しい話ですね。彼女が暴露したことで戦争は回避できなかった。だから無駄なことしたとは言えないし。正義のためとはいえ、機密情報を漏洩させるのはどうなのか。それがほんとに正義なのかは判断しようがないときもあるし。
こういう諜報機関の職員による情報漏洩事件はアメリカでもけっこうありますよね。そういう映画を何本か見たことあるような。CIAだっけ。CIAの職員が情報を持ち出した話とかあったと思う。
シドニー・スウィーニー主演の「リアリティ」もそういう話じゃなかったかな。