ベン・キングズレー演じる大富豪の建築家は余命数ヶ月。娘との関係修復もできず、このまま死ぬのかと絶望してるとこに、新しい肉体に精神を転送することができる博士と知り合って施術を受けることにする。
CTスキャンみたいなのに入ってブーンってやると新しい肉体に精神がコピーできてる。施術は成功。ライアン・レイノルズの肉体に入ったベン・キングズレー。若返った肉体で気ままに楽しむ生活を始めるのだが、鮮明な誰かの記憶らしき映像を夢に見るようになって……。
SFでよくある感じの設定ですね。
ベン・キングズレーが聞いた説明では新しい肉体は培養して作ったボディだっていうことだったんだけど、実際はそうではなく、生きてる人間の体だった。
聞いてないよ、なんてことだって驚き落ち込むベン・キングズレーなんすけど、いやー、新車だと思ったら中古車だったぐらいのことだろ?気にすんなよって言われる。
ベン・キングズレーならそう思ってなんとも思わんだろうって思ったけど、気にするんですよ。他人の体を奪ってしまった、他人の人生を奪ってしまったって、深刻に悩みだす。
いやー、ベン・キングズレーはそういういい人ではないふうに描かれてたのにどうして気にするのかよくわからない。
大富豪でNYを作った男と言われるような有名建築家。冒頭で、若手の建築家ですかね、そいつを威圧して叩き潰すような描写もあって、こいつは冷酷な損得しか考えないビジネスマンだなって感じなんすよ。
娘とも仲が悪い。NPOかなんかやってる娘に会いに行って話をしようとするんだけど、いつもあなたは小切手で解決しようとするのねって呆れられて門前払い。
そんなやつが新しい肉体が誰かの人生を奪って手に入れられたものだとわかったところで、なんとも思わんでしょう。
逆に中古なんだから、値引きしろって返金を要求しそう。
でもなぜかライアン・レイノルズの嫁と娘のことを気にかけてライアン・レイノルズにすまないことをしたと深く考え込む。
ライアン・レイノルズの娘が病気でその治療費のためにライアン・レイノルズが献体したかなんかだったっけ?
ベン・キングズレーは250億円かなんかでライアン・レイノルズの体を買ったかたちになる。いい買い物だったって思いそうなキャラなのになんか違和感あったなあ。
ライアン・レイノルズの娘に水泳教えていいパパ演技とかやって、ライアン・レイノルズの嫁ともいい感じになったりする。
なにいい人ぶってんだ?って違和感しか感じない。やたら家族愛的なことを描くし長い。ハリウッド映画でよくある、実際の子供とは仲悪くて、その埋め合わせ的に別の子供と仲良しになって償いをした気分になるやつ。
アクションがいっぱいある。ライアン・レイノルズが軍人だったので戦闘はお手の物で銃撃戦や格闘戦やカーチェイスとかもあるし、火炎放射器で焼くとかもあっておもしろいんだけど、
家族ドラマが挿入されて話が止まってしまうのでテンポが悪くておもしろくないんす。家族ドラマいらないなあ。
そんで施術をした博士を殺して、ライアン・レイノルズの嫁と子供をカリブ海に逃がして、自分はどうするか。
藥を飲むことでライアン・レイノルズの記憶が徐々に消えて、ベン・キングズレーの記憶だけにだんだんなる。逆に藥をやめれば、ベン・キングズレーの意識が消えてもとのライアン・レイノルズの意識が戻って来る。
ベン・キングズレーは藥をやめてライアン・レイノルズに体を返すことにします。
いいことしたなあって気分で人生の延長戦を終えたってわけ。ライアン・レイノルズの意識がもどったライアン・レイノルズがカリブ海の嫁と娘のもとに帰っていってエンド。
なんだったんだこれは?みたいな。
いけすかない大金持ちが死の直前にちょっといいことしていい気分になったっていう話だった。