出てくる人の服装は古いし、生活も電気がなくて、馬車だし、農業とか牧畜とかして暮らしてる集落だから、てっきり数百年ぐらい前の話かと思って見てた。まあ途中で変な車が村の中を走っていくので、あれ?これって現代なんだってわかるんだけど。
自給自足の暮らしをやってるキリスト教信者たちの村らしいです。外界とは接触せずに昔ながらの生き方で暮らしてる集落。そこで起きた連続暴行事件。
朝目覚めると、体に覚えのないキズができて、血が流れてるような症状になる女性が続発。いったいなにがおきているのか、悪魔憑きだなんだ、作り話だなんだと取り合ってもらえなかったが、実は男が家畜に使う鎮静剤で女たちを眠らせてレイプしていたのだ。
被害者は多数。望まぬ妊娠までしてる人がでてる。それで犯人が村の外の警察につかまって拘置所にいるんだけど、男たちが保釈金をもって町へとでかけた。
そのあいだに女たちで話し合いをして、今後どうするかを決めることになりました。赦すのか、村に残って男と戦うのか、村を出ていくのか。
女たちは文字が読めません。読み書きを教えられてないみたいなんだ。よくわからんけど、男と女であつかいが違うのかな。昔ながらの暮らしということは、男尊女卑社会ということでもあるのかな。
それでルーニー・マーラとかクレア・フォイとかジェシー・バックリーとかが、どうするかっていろいろ話し合いする。フランシス・マクドーマンドも出演してたけど、彼女は話し合いには参加してなかったな?してたっけ?
よく覚えてないんだけど。というのも、話し合いが雲を掴むような話し合いで、なにがなんだかで、まったく覚えてない。
哲学討論をやってるような、セリフのやりとりが続く。話し合いでもなんでもない。これさ、なんか抽象論というか、実際の生活に根ざした人々の言葉に感じないんすよ。だからぜんぜん入ってこない。頭に入ってこない。
全部すり抜けていく。なんか喋ってるけど、内容が一切残りません。いや、怒ってるやつとか、冷静なやつとか、思慮深いおばあちゃんとか、いちおういろんなタイプの人がいるけど、どいつもこいつも浮ついたセリフしかいわない。
実際に生きてる人間に見えなかったなあ。なんか絵空事にしか思えないんだよなあ。まあ、映画なので、劇なので、嘘話なんだけど。
ウーマントーキングっていう題名ついてるぐらいだから、話してる女たちのシーンがおもしろくなければどうしようもない。
おばあちゃんの知恵袋的なことを言ってたっけ。馬車に乗ってるとき馬が悪路をよけていくとかなんとか、悪路で荒れてるとき目線を遠くにおくと安心できるとかなんとか。
近視眼的なものの考え方より、子供たち、将来のことを見据えた決定をするべきだみたいなことかな。あと、赦しと許可をしばしば混同してしむっていうことも言ってたなあ。
赦されたことを、あやまちを繰り返す、そのままにする許可を得たと勘違いしがちだとか。そういうおばあちゃんの知恵袋的セリフが出てくるが、ただかっこいいこと言ってるだけで耳から耳へ素通りしていく。
男たちは出てこない。いや、一人書記として出てくるけどね。信仰に疑問をとなえだした人の息子で追放されて、外界の大学で学んだ男だっけ。出戻ってきてるんだけど、ルーニー・マーラのことが好きなんだけど、ルーニー・マーラは今回の暴行事件で妊娠しちゃってる。
男はその人だけで暴行犯とか、それをよしとする男たちとか、長老とかそっち側の描写は出てこない。
基本、女たちだけのやりとり。それがつまんないんだから、見てる意味あるのかなみたいな。
それで、村を出ていくということになるんだけど、それもなんかぼんやりとした感じで決まったし。これでほんとに決定?ほんとに出ていくのかな?どこかあてがあるのか、それともどこに行くか決めずにただ出ていくのか。
それもなんか、抽象的な概念的な劇でしかないって感じで、迫ってくるものがなんもないです。架空の設定で架空の議論して、架空の結論出ましたってやられてるみたいで。
生々しさがないんだな。
登場人物たちの小綺麗さも生活感がなくてね。服とか新品みたいにきれいだし、髪の毛とかもかっちりセットされて乱れ一つない。
人形劇に近い。概念ドラマ。
これで話し合いの内容とか、やりとりがおもしろければいいんだけど、そこがぜんぜんおもしろくないんだからどうしようもない。見なくてもいいですね、これは。
ストーリーや設定はおもしろくなりそうなのに、見せ方がよくないというか、もっとどうにかできたんじゃないかっていうぐらいなにもなかった。