いやー、おもしろいっていうわけじゃないんだけど、失敗作と言われるほどの失敗作でもないような。ふつーのドラマだったよ。つまんないと言われればそうだけど、石原プロが倒産しかかるほどのもんかなって疑問に思うような普通の邦画だった。
製作費がかかりすぎたパターンなのかな?でもそんなに豪華な映像ではないし。ベトナムでの戦闘シーンが最後にあるけど、敵はいないし、ベトナムには見えない野っぱらで撮影してるし、お金がかかってるようには見えなかったけど。
日活映画でよく見る感じの戦場シーン。
ヘリとかジープはアメリカ軍が協力してくれたのかな。俳優も有名な人ではないと思うんだけど。主演のデイル・ロバートソンは日本で知名度あるような有名俳優じゃないよなあ。ロナルド・レーガンみたいな顔した人。
一緒に歩く若い兵士役をフランク・シナトラ・Jrがやってるみたいだけど、俳優としては別に大物でもないよね。歌手のフランク・シナトラの息子っていうだけで。
あと石原裕次郎とか三船敏郎とか浅丘ルリ子とか新珠三千代ぐらいで、みんなちょい役というか脇役なので出演料が高いとかないと思うけど。
いったいどこにお金がかかったのかよくわからない。低予算で作ってたら、まったくお客はいらなくても倒産危機になるほどのダメージはくらわないだろうから、けっこうお金かかってるんだろうね、見えないところで。
お話はチャリティのために関東から九州まで歩くという賭けをするアメリカ兵の話。1960年、クリスマスがせまるとき、アレン大尉は2週間で座間から別府まで歩くという賭けをやる。賭金を別府にある白菊寮という孤児院に寄付する目的で。
美談だと注目があつまり、カメラマンの石原裕次郎も興味をもった。彼は従軍カメラマンとして朝鮮戦争を取材中、アレンの部隊があやまって農民を射殺してしまい孤児をうみだした瞬間を目撃していたのだ。
どういうつもりでアレンは歩くのか。罪滅ぼしなのか、偽善なのか。疑問をもった石原裕次郎はアレンを取材することにするのだが……。
歩いてるのはアレンだけでなく、フランク・シナトラ・Jrも一緒につきそいとして歩いてます。なんかぐうたらなお調子者で仲間に大口叩いた手前、つきそうことになっちゃって仕方なくって感じ。
シナトラの息子だから、歌うまいだろってことなのか、寄り道したビール工場でビール飲みながら従業員たちの前でご機嫌になって歌をきかせるシーンがあります。サントリーだっけ?サントリーがスポンサーだったのかな。
もくもくと歩くおじさん二人。日本の観光地みたいなところを歩くシーンもときどきあって、70年代の日本の風景が少し楽しめました。
歩くシーンの合間に石原裕次郎がアレンに興味をもって過去を調べるシーンがあったり、新珠三千代が園長をする白菊寮の子供たちとアレンの交流のシーンがあったり。
歩くだけだと間が持たないなと思ったけど、意外と見れました。
浅丘ルリ子は謎の親切な人役です。シナトラが高熱で歩けなくなったところに、偶然浅丘ルリ子が車で通りかかって病院まで運ぶ。そしてシナトラの看病までひきうける。謎の親切な人。
シナトラが高熱で寝込んで一時離脱したり、デイルが夜歩いてるときに斜面から落下して足を傷めるトラブルはあったが中断することなく歩き続ける。
それでゴール!感動のゴールでおしまいかと思ったら、まだ20分ぐらい残り時間がある。え?ゴールでおしまいじゃなかったのか……。
って見てたら、アレンさん3回も歩いてるんだ。1回目の募金を頭金にして孤児院の新築、改修工事が始まったが、資金難で中断。
翌年、またアレンは歩いた。評判はよかったが、寄付金は思うように集まらず、さらに翌年も歩いてました。1回じゃないんだ。
3回目の歩行は新聞社の三船敏郎や石原裕次郎たちの力添えもあり、募金が集まりやっとこさ白菊寮は完成。雨漏りしない家ができたって、アレンも子供たちも大喜び。そしてアレンさんはベトナムへ行くことになります。ベトナム戦争の時代。
石原裕次郎はベトナムまでアレンを探しに行く。見つけて話聞いて、納得した石原裕次郎。また今年も白菊寮を訪問すると言ってたアレンとわかれてヘリで去っていく石原裕次郎。
クリスマス一時休戦にはいるというとき、ゲリラに襲撃されアレンは死んでしまう。
ベトナムで戦死しちゃう。今年もアレンさんが来てくれる~って飛行場で待ってる新珠三千代と子供たち。しかし飛行機からアレンはおりてこない。降りてきた石原裕次郎がアレンの戦死を告げる。
そして石原裕次郎は歩き出す。アレンと同じように歩いてみれば、アレンの気持ちがわかるのではないかと……、おしまい。
石原裕次郎が渋い表情をつねにしてるのが、なんか肩凝りましたね。眉間にしわよせる感じでかたい表情をする裕次郎。そして腕にはロレックスのGMTマスターペプシが。右腕にこのロレックスつけてるイメージが石原裕次郎にはあるなあ。
若い時はつけてなかったような。中年になってからはこれっていう感じがする。
デイル・ロバートソンはなんだろな、とくにどうということもなかった。設定は36歳とかみたいだけど、もっと年上に見えたけど。50歳ぐらいの人に感じた。当時何歳ぐらいだったのかな?
歩き方が軍人っぽく、強い意志をもって行進してるって感じでなかなかかっこいい歩き方だった。行軍してる感じがほんものっぽくて歩き方はよかったね。
シナトラさんはけっこうよかった。前半チャラいお調子者で、熱だして浅丘ルリ子に助けられて歩行に復帰してからは、ちょっと真面目になるキャラ。真面目でなに考えてるのかよくわからないデール・ロバートソンにくらべて、親しみのわくキャラでした。
うーん、どうなんだろ。期待したようなとんでも展開もないし、奇抜なおもしろポイントもない。普通の話。実話だっけ。
1日100キロ歩かないと2週間でゴールできない。そうとうな荒行だけど、3回もやってるのがすごい。実際も3回やったのかな?1回でもう十分だけど。
しかし、これで石原プロが倒産危機にまでなるってあんまり想像つかないけどね。とんでもなく大コケしたのかな?