これはただのめんどくさい宗教オタク論破したいおじさんなのか、それとも危ないやつなのか、どっちなんだろって判断つかないのがおもしろかったかな。まあ、結局、やべーやつなんだけど。
クロエ・イーストとソフィー・サッチャーはモルモン教徒。二人一組で家庭訪問して勧誘活動してます。クロエ・イーストは地味でいかにも世俗から遠いって感じのちょっとおっとりしてるタイプで、ソフィー・サッチャーは現代的というか今風のギャルっぽさがあるタイプ。
訪問リストにある家を訪ねると、ヒュー・グラントが出てきて、ちょうど雨もふってきたし、妻がパイを焼いてるところだから中に入って話を聞かせてくれないかってなる。
男性一人の家には入らないというルールがあるみたいだけど、奥さんがいるなら大丈夫ですねって家に入った二人なんだが、そこから恐怖の体験が始まるのだった。
最初、ヒュー・グラントがどういうつもりなのかよくわからない。ただの話好き、議論好きの宗教オタクでなんだかんだと二人をひきとめて話したいだけなのか、二人を論破したいおじさんなんかなって感じです。
二人もなんかこのおじさんあぶなそうだけど、騒ぐのも布教活動できてる手前できないしって、なんとか穏便に家を出ようとするけど、ヒュー・グラントがそうさせないように先回りしてあれこれやるからどんどんヒュー・グラントの術中にはまっていって、出られなくなる。
やべー感じするから帰ろうよって、玄関ドア開けようとしてもあかない。あのー本部から電話あって帰らなきゃいけないんすけど、ドア開かなくて開けてもらえますかって言ったら、ああ、玄関ドアはタイマー式でうっかりタイマーを作動させてしまったからあかないんだ、
こっちから出られるよって、地下室へのドアにしかみえないところを行くように言われる。タイマー式の玄関ドアってなんだよって、変すぎるんだけど、ヒュー・グラントの態度が温和で普通のように言うので、とまどってしまう二人。
それに家には鉄板とか金属はいってるから電話は通じないはずなんだけどみたいなこと言ってくる。じわじわやばいことなってますっていうのを見せる。
まあ、終わってみれば簡単な監禁ホラーなんすけど、奇妙なムードがある。A24の映画っぽいなあって感じです。
そういう奇妙なムードを楽しめたらいけると思うけど、そうじゃないとけっこう厳しいですよ。ヒュー・グラントがなんなのかよくわからないし。
二人がどうにか脱出しようとあれこれするけど、ヒュー・グラントは全部お見通しで出られないっていうのがなんかご都合主義というか、監禁ものホラーの敵がなぜか主人公たちの行動を全部把握してて先回りできるという不自然さがきになる。
ヒュー・グラントのやりたいこともよくわからんのです。家には地下とか通路とかいっぱいあって、なんか檻があってそこには監禁されてる女の人がたくさんいたりする。
家に誘い込んで女を誘拐監禁するのが趣味の変態ということなのか。それだけじゃなくて、宗教的なことにも興味があるのか、預言者がどうのこうのみたいなことをクロエ・イーストとソフィー・サッチャーの眼の前で実演させたりする。
監禁してる女の人に預言者を演じさせて、いまから奇跡を見せるって、その預言者に毒入りのパイを食べさせて、死ぬけど復活して予言するとかなんとかいう茶番を二人に見せる。
パイを食った預言者は死んで死体から目をはなして戻ってきたら動き出して予言の言葉を言った。どうだ?ってヒュー・グラントが言うんだけど、これはただのトリックだと、クロエ・イーストがタネを見破る。
なんのこっちゃ?ヒュー・グラントはなにがしたいのか?なんかメモとかとってましたけど、二人の反応と時刻とかをメモってたけど、なんの実験をしてるんだ?
二人の信仰心をためしているといえばそうなのかもしれないけど、なんなんだろう、こいつっていう違和感がものすごくて、後半の展開は、デスゲームに参加させられた主人公がなんとか脱出しようとしてるデスゲームものに感じちゃって、宗教とかどうでもよく思える。
やっぱあれなんすかね、ソフィー・サッチャーが死んで家を出られなくて、クロエ・イーストが脱出できたのは、クロエ・イーストに純粋な信心があったからっていうことなのかな。
ヒュー・グラントが彼女はプログラムだとかなんとかいって、ソフィーの腕を切って中から金属片をとりだすシーンがあるんだけど、その金属片は避妊のためのインプラントらしいです。そういうのがあるんだ。
ソフィー・サッチャーは避妊インプラントをいれてた。モルモン教徒って結婚するまでは肉体関係をむすんではだめっていう教義でしたっけ?ソフィー・サッチャーはそれを破ってた。だからこの家から脱出できなかったんだ。
なんでヒュー・グラントはソフィー・サッチャーがそれを使ってるのを知ってたのか。
なんかよくわかんないんだ。後半、クロエ・イーストが名探偵コナン化して、ずばりとヒュー・グラントのたくらみやトリックを見抜いていくのも、なんなんだって?ちょっと笑ったけどね。
なんだけど、映画のトーンはいたってまじめなホラーのトーンなんです。これってコメディっぽい感じでやってたらどうだったんだろって。おもしろグロホラー的なトーンで作ってたらおもしろくなってたんじゃないか。
脚本はちょっとギャグというか、ユーモアある感じで書かれてたんじゃないかとか想像したけど、どうだったんだろ。
あとさ、クロエ・イーストとソフィー・サッチャーの演じる役が逆だったらどうだったとか思ったね。逆でもおもしろかったような気がする。