スキップしてメイン コンテンツに移動

『教皇選挙(原題:Conclave)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


そのとき新風が吹いたっていうのをほんとうに風が吹いてる映像で見せたのがなんかおもしろかった。比喩で古い体質のグループに新しい風が吹いて変革が訪れたって言うのをほんとに風ふいてる映像でやるんだ~って、なんか笑っちゃった。

キリスト教の最大派閥、カトリック教会の新しいトップ、教皇を決める選挙の話。コンクラーベってけっこう有名ですよね。ニュースで聞いたことある。現教皇が亡くなると、新しい教皇を決めるために候補者が集まって部屋に閉じこもって投票を決まるまで繰り返すみたいな。

それで決まったら煙突から煙でるみたいな行事でしたっけ。密室で選挙っていうなかなかにおもしろそうな行事で陰謀とかドロドロの気持ちのぶつかりあいとか描けそうな題材だけど、映画でここまでそのまんまやるのは初めてなのかな。

過去にコンクラーベの映画ってなんかあったかな。記憶にないけどあるのかもね。

レイフ・ファインズがコンクラーベを取り仕切る係。100人以上の枢機卿がぞろぞろバチカン市国にやってきてコンクラーベが始まる。

有力候補が4人だっけ。そんぐらいいた。亡くなられた教皇と親しく、考えも近いスタンリー・トゥッチ。亡くなった教皇は進歩派っていうか、改革派というか古いしきたりにこだわらず現代の価値観によりそった教会運営をやってたらしいです。

その理念を受け継がなくてはっていう派閥。ここにレイフ・ファインズも入ってる。あとはジョン・リスゴー。でもなんかこの人最初からいろいろあるんだよね。教皇が亡くなる前に面会してて、そこで不正をとがめられて首を言い渡されてたとかいう話があります。

ジョン・リスゴーはそんなことないってすっとぼけてそのまま選挙をやろうとしてます。それから黒人のルシアン・ムサマティ。イケイケの新興勢力って感じ。若いし血気盛んというか、これからはおれたちの時代だぜみたいな。

セルジオ・カステリットはイタリアの枢機卿で保守ですかね。今の改革派には反対で同性愛は認めないとかそういう古い考えの枢機卿。

まあ、この4人が有力候補と目されてる。レイフ・ファインズもけっこう人望はあるというか、彼をおすという人たちもいるわけ。

レイフ・ファインズは欲がないから支持されている。なんとしても教皇になりたいというギラギラしてる4人にくらべて、レイフ・ファインズの控えめな冷静さこそ教皇にふさわしいのではみたいな。

でもレイフ・ファインズはいや、わたしなんかダメですって、教皇にはなりたくないって最初言ってます。野心がないからって言われるけど、レイフ・ファインズ自身どうなのか、ほんとに野心ないのかって自身に問いかけるとわからない。

教皇が亡くなる以前、枢機卿やめようかなって言ってたぐらいに信仰と教会に悩んでいた。そこに教皇がなくなって自分が選挙を取り仕切ることになって、けっこうてんぱってる。

候補者が全世界各地から集結して、さあっていうときに、カルロス・ディエスがあらわれる。知らない枢機卿なんだけど、アフガニスタンの教区の枢機卿でちゃんと教皇から任命されたという書類ももってる。

紛争地域なので表で活動するのが難しく、秘密裏に活動していたためレイフ・ファインズたちは把握してなかったらしいです。

お、なんかこのひとキーマンなんだなって、ミステリー好きなら思っちゃうね。

それで選挙がはじまる。でも1回目では決まりません。70票ぐらい獲得しないと決まらない。スタンリー・トゥッチに予想外に票が集まらなくて苦戦してレイフ・ファインズたちがあせる。このままではやばいって。

レイフ・ファインズに中途半端に票がはいったりして、スタンリー・トゥッチに君も野心があるとはなみたいに言われて仲間割れ寸前。

ミステリー的な展開がすすんでいく。ルシアン・ムサマティに女性問題が浮上。シスターが食事の用意とか身の回りの雑事を担当してるんだけど、黒人のシスターとルシアン・ムサマティとのあいだにもめごとが起きる。

それでレイフ・ファインズが調べていくと、そのシスターと過去に関係があって子供も作っていて、そのときシスターは未成年で子供もどっかに養子にやっててというのがわかる。キリスト教の教義に違反した行いということで、候補からははずれてもらうとレイフ・ファインズが宣告し、ルシアン・ムサマティはゴネるけど脱落。

ジョン・リスゴーの不正の話も探偵レイフ・ファインズは調べていく。不正を調べた報告書があるらしいのだが、報告書なんてないってジョン・リスゴーはすっとぼける。

面会はなにも問題なかった、そんな話ではなかったとすっとぼけて押し通そうとするけど、探偵レイフ・ファインズは前教皇の部屋に封印をやぶって侵入し、ベッドの隙間に押し込まれた報告書を発見する。

そこにはジョン・リスゴーが他の枢機卿をお金で買収し自分に投票するように働きかけたという内容が記されていた。さらにはルシアン・ムサマティの失脚をねらって、シスターを呼び寄せるように指示したのもジョン・リスゴーだったのがシスター長のイザベラ・ロッセリーニの証言で明るみになってジョン・リスゴーも脱落。

まあ、ジョン・リスゴーってさ、どの映画見ても、裏切り者とか味方のふりして実は敵だったとか、そういう裏になにかある人の役ばっかやってるから、最初に出てきたときに、このひとぜったい悪いことしてんなって感じで意外性なかったけどね。

残るは保守のセルジオ・カステリット。彼が教皇になれば旧態依然に逆戻りすると危機感をもったスタンリー・トゥッチは、自分のことばかり考えていたと反省し、レイフ・ファインズこそ新教皇にふさわしいと彼をおすことを告げる。

それまで野心はない、教皇にはなりたくないと言っていたレイフ・ファインズだが、腹をくくって新教皇となった場合の名前を決めて選挙にのぞむことにする。

やっかいなことに爆弾テロが周辺でおきて、コンクラーベしてる礼拝堂の天窓が爆風で吹き飛ばされ、枢機卿たちが軽傷をおう事態が発生。

近所でイスラム教原理主義者による自爆テロが発生していると伝えられ、セルジオ・カステリットは宗教戦争だと熱弁。改革派が寛容だったから引き起こされた事態で今こそ昔ながらの教会を取り戻すときだと言い、他の枢機卿も賛同をあらわす拍手をする。

しかしここでカルロス・ディエスが静かに意義をとなえる。宗教戦争とおっしゃるが、ほんとうの戦争を知っているのかと。戦地で傷つく人びとのために教会は存在する。なのにここでは自分たちの立場を守るための政治に熱中し、市井の人々のことなど忘れてる。ひどい集団だ、もはや教会とは呼べない。

この集まりに参加するのはこれきりですと。みんなハッとしてそれまでの興奮したムードが一掃され、荘厳な空気が張り詰める。そして投票。壊れた天窓から風がふいているのか、投票用紙が静かにゆれる。そして開票されてカルロス・ディエスが票を集め新教皇に選出される。

閉ざされた教会に新たな風がふきこんで変革がなされるというのを、ほんとに風がふいてる描写でやるというね。なんかそのまんまで笑っちゃうけどいいね。

最後のほうもそうなんだよ。窓、コンクラーベのために閉ざされていた窓が開け放たれるという描写があるし、その窓からレイフ・ファインズが下を見てて、礼拝堂からシスターたちが出てきて扉が開かれる、それが自然と閉まるという描写がある。

完全に開かれたわけではなく、また閉じる、改革や進歩は一気になされるものではなく、すすんで戻ってすすんで戻って閉じて開いてと困難をきわめて徐々にゆっくりいくものだみたいなことなのかな。

カメもそうだと思ったな。礼拝堂の中をカメが歩いてて、レイフ・ファインズが池に戻すシーン。亀の歩みはのろいけど、こんなとこまで歩いてきたのかって驚くぐらい遠くまで歩いてたりする。

改革とか進歩とかもそういうもんだなみたいなことかな。

最後にさらにもう一展開あってカルロス・ディエスの正体が明らかになる。両性具有であることに悩み、前教皇に相談していた。前教皇は手術で子宮をとりのぞけば問題ないといって、手術の手配もしていたが、カルロス・ディエスは直前に手術をとりやめた。

神が自分をこうしてお作りになったのならそれを受け入れるのがわたしという存在の意義だと。

そういう彼、彼女が教皇に選ばれたというのも神の御心、神のなせる奇跡なのかみたいな。なんていうか、けっこうゲスというか世俗まみれの枢機卿たちを描くけど、最後は信仰のちから、神の存在を信じるちから、奇跡があるという神秘的なところに着地するのがおもしろかった。

カルロス・ディエスの演説一発であんなゲスな枢機卿たちが、ハッとしてそうだそのとおりだって改心するなんて、実際にはありえない。映画ではそうなるわけで、それこそが神の奇跡。彼らはゲスだけど、神を信じているからそうなるのだみたいな。



このブログの人気の投稿

ラ・ムーで『フライドポテト シューストリング 1kg』を買って食べたんだ【冷凍フレンチフライ】

ポテトフライがたっぷり食べたい!フライドポテトどっさり食べたい!という欲望にかられたのでラ・ムーで売っていた1キログラムの冷凍シューストリングを買ってきました。「フライドポテト シューストリング」が内容量1kgで税別299円でした。

ラ・ムーで『冷凍ブロッコリー』を買って食べてみたんだ【グリーンフーズ】

生野菜が高い。げんこつぐらいの大きさのしなびたキャベツが378円。そんなの買う気にならないので、冷凍野菜でお茶を濁す毎日です。ラ・ムーで売っていた「冷凍ブロッコリー」を買ってみました。内容量280gで税別110円でした。

ラ・ムーで『バイヤーこだわり配合の3種の素焼きミックスナッツ カシューナッツ、アーモンド、クルミ』を買って食べてみました【D-PRICEディープライス】

素焼きナッツは常備食品。朝ご飯にオートミールと食べたりしてます。ラ・ムーで売ってたミックスナッツを買ってみました。「バイヤーこだわり配合の3種の素焼きミックスナッツ カシューナッツ、アーモンド、クルミ」が、税別598円でした。内容量315g。

ロピアで『湯ごね食パン』が売っていたので買って食べたんだ【巽製粉フローベル事業部】

いつもは格安の食パンを買うのだけど、たまにはちょっといいパンでも買うかと思ってロピアでみかけた「湯ごね食パン」を買ってみました。1.5斤サイズで税別189円でした。製造者は巽製粉株式会社フローベル事業部。

『君と空と米と』をコーナンで買って食べてみたんだ【複数原料米・伊藤忠食糧】

ホームセンターのコーナンで売っていたお米を買って食べてみました。その名も「君と空と米と」です。ポエム米。5キロで税込1490円でした。販売者は伊藤忠食糧株式会社。複数原料米、国内産10割。